何歳になっても強くなり続ける剣道【八段戦 優勝、範士八段 古川和男 監修】
「基本が重要」というのは誰しもが分かっていることと思います。ただ、具体的に何を指すかは人によってバラツキがあるでしょう。ある先生は「足さばき」だと答えるでしょうし、また別な先生は「素振り」だと答えるかもしれません。1つではなく2つ、3つと答える先生がいてもおかしくありません。
では、古川先生が重視する基本とは具体的になんなのでしょうか?
それは、すべての技につながっていくといっても過言ではない、そう先生がおっしゃることです。
だからといって、それさえできれば確実に試合で勝てるとか昇段できるとか、そういった安易な話ではないことは当然ですが、試合で勝ちたい、昇段したいと思っているなら必須条件いってもいいくらい重要な要素です。
基本なのでシンプルではありますが、なぜ重要かを理解していなかったり、重要さを体感しておらず真に理解していなかったり、あるいはできたつもりになっていたりすると特に習得が難しいと思います。
実際、基本を習得した気になっていると勘違いしている剣士が非常に多いと古川先生は話されています。
そうした背景もあり、多くの剣士が無駄な回り道をせずに基本をできるだけ早く習得するにはどうしたらいいか、それを古川先生にうかがって多くの剣士に届けられたらと考えました。